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高齢の親に免許返納を勧める時のポイント❗

お買い物代行こみみケーションです。

 

「運転免許の自主返納」を検討している方からのお問い合わせが、立て続けに2件ありました。ともに80歳過ぎの方で、介護認定は受けておらず、無事故無違反のゴールドドライバーです。家族の勧めもあり、今度の更新時に返納しようと思っているとのことでした。

 

高齢の親が心配で免許返納を勧めているがなかなか応じてくれないという方もいるかと思いますので、免許返納のきっかけとなったことが何だったのか?

ご当人から聞いたお話しをまとめてみました。

 

 

 

■親御さんに合わせた説得を

一般的に、高齢ドライバーによる交通事故発生の要因としては、「ブレーキとアクセルの踏み間違えなどの操作上の誤り」や「発見の遅」などがあります。
加齢により認知機能や判断能力が低下してきたことによるものですが、多くの高齢ドライバーは「まだまだ自分は若い」と思っています。運転経験が豊富で自分の運転技術にも自信を持っています。
また、車で出かけることが「生きがい」や「楽しみ」になっている方もいます。

家族としては心配のあまり「もう年だから」とか言ってしまいがちですが、一般論である「高齢だから」とか「事故が多い」などを理由に免許返納を強要することは、

・プライドを傷つける

・怒らせる

・生きがいを奪う

など逆効果になってしまいます。

 

今回お話をお聞きしたご家族の場合は全く違うアプローチでした。

お父さんは認知機能も身体も問題ないし、無事故無違反だから運転を続けても大丈夫だと思うけど、でも最近目が疲れやすくなってきたって言ってたでしょ?何かあるといけなけないからそろそろ運転は止めてほしい」と子供たちから言われたそうです。 

このように、親御さんの現状をしっかりと把握して、良いところ、悪いところを具体的に表面化きたうえで説得したほうが受け入れやすくなります。

一般論を押し付けられたり、ネガティブなことばかり言われたら誰だって反発したくなりますからね。

 

 

■費用対効果を示す

子供たちから「車にお金をかけるくらいなら、そのお金で趣味などに使ったほうがいいのでは?」と提案があったそうです。

ガソリン代、自動車税、任意保険、車検など、車を所有するには「お金」がかかります。車の費用が年間でどれくらいかかるのかを計算して見せてくれたそうです。
車の維持費が無くなれば、そのお金で、タクシーを利用したり、当社のようなサービスの利用も可能だということに気づかされたとおっしゃってました。

名古屋は公共交通機関が発達しているとはいえ車社会です。車が無いと不便という思い込みもあります。

このご家族のように、車の維持費で現在の生活を補うことは可能か?他にどんな楽しみを増やせるのか?などを話し合えば、前向きな免許返納に繋がるということです。

その他、運転免許の自主返納をすることで、様々な特典を受けることができます。

 

<外部リンク>
 愛知県警察/高齢者交通安全サポート

 

 

■コミュニケーション
今回お話しをお伺いした2軒は、1軒は同居、1軒は別居のご家庭でしたが、ともに共通していたのは、「運転、大丈夫?」「今日は何もなかった?」などとご家族の方が頻繁に声かけをしていたことです。

「いつも同じことばかり聞かれて嫌じゃないの?」と聞くと、「問い詰められてるわけじゃないし、気にかけてくれているのがわかるからありがたいよ」とご当人はおしゃってました。

結局、免許返納するきっかけは何だったのか?を聞いてみたところ、「家族に心配かけたくないから」という理由でした。

 

今回お話しをお伺いしたご家族の場合は、「何かあったら大変」というご家族の思いが伝わったことと、「車不要の未来」を話し合ったことが、免許返納のきっかけになっています。

改めて、コミュニケーションの大切さを実感しました。  

■免許返納をした場合の身分証明書はどうなる?

運転免許証を自主返納した場合、身分証明書が無くなることで不安に感じる方がいるかもしれませんが、運転免許証の代わりに「運転経歴証明書」を交付してもらうことができます。

 

・交付場所は、免許センター・試験場・警察署

・免許のように「更新の必要がない」、永久に有効

・交付は返納してから5年間まで申請できる

・手数料は1,100円(愛知県)

・必要な書類は、運転免許証・申請用の写真1枚

 

<外部リンク> 
愛知県警察/運転経歴証明書

 

 

 

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